[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~
「え…何で…?」


その左手には龍司の手が握られていたのだ。

正確には龍司が握ったのだろう。


あぁ…そっか昨日ここに連れて来られて雨の中写真を探してたら倒れちゃったんだっけ…


夏愛はまだボーっとする頭を押さえながら昨日の事を思い出していた。

じゃあこの人は一晩中私の傍にいてくれたの?


そう思うと何だか気が引けた。
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