[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~
だから俺は

「捨てた。」
とだけ言った。


夏愛の顔はみるみる
蒼白感のある顔に変わって

「……は?」

と夏愛は言った。


「聞こえなかったのか?捨てたって言ったんだ。」

もう一度言うと

『パァァァァアンッ…』と言う音が部屋に響いた。
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