[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~
左の頬に痛みが走った。


…ってえな!

絶対ぇ本気で叩いただろ!

俺は気が短いこともあり
「テメェッ!!!」

声を上げてしまった。

しかし夏愛には俺の威嚇に対して何の効果もなく

「ふざけないでよ!!!あの写真は…あの写真は…!」

と泣き叫んだ。

俺は呆然ど夏愛を見ていた。

何でこいつ写真くらいでこんなに…

と思っていた俺に


「最っっ低…!」
と吐き出して部屋を出て行った。
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