ミルクティーの涙空
「.....97....!?」
信じられなくて
早く伝えたくて
あたしはみんなに隠した.
授業が終わって
早く君に教えたくて
そして
チャイムがなった.
ガタッと
1番に立って
報告に行った.
「...97だった」
「...97!?
ぇ、まぢ!?すごぃぢゃん!!☆」
「榎木くんは?」
「...俺は...」
そういって
見せた点数は...
「俺は100だよ」
「...」
あたしは愕然とした.
そんな人に教わっていたあたし.
すごい
この人、すごい.
.....カッコイイ
天才?努力家?
...どっちにしてもすごいんだ.
この人、すごい人なんだ.
祐輔は
知れば知るほど
ハマる自分がいた.
怖かった
ハマることが怖かった
ハマッたら
抜け出さそうな
泥沼みたいで...
だけど
もう 止められなかった.
"尊敬"
そう.
私が祐輔に
1番に抱いたのは
この気持ちだった.