ミルクティーの涙空

「.....97....!?」


信じられなくて
早く伝えたくて

あたしはみんなに隠した.


授業が終わって
早く君に教えたくて

そして
チャイムがなった.


ガタッと
1番に立って
報告に行った.

「...97だった」


「...97!?
ぇ、まぢ!?すごぃぢゃん!!☆」


「榎木くんは?」



「...俺は...」


そういって
見せた点数は...

「俺は100だよ」


「...」

あたしは愕然とした.
そんな人に教わっていたあたし.

すごい


この人、すごい.


.....カッコイイ


天才?努力家?
...どっちにしてもすごいんだ.

この人、すごい人なんだ.


祐輔は
知れば知るほど
ハマる自分がいた.


怖かった

ハマることが怖かった

ハマッたら
抜け出さそうな
泥沼みたいで...


だけど

もう 止められなかった.


"尊敬"

そう.
私が祐輔に
1番に抱いたのは
この気持ちだった.


< 10 / 31 >

この作品をシェア

pagetop