ミルクティーの涙空

しょーちゃんを知ったのは
あの暑い5月.

中間テストを控えて
教室にテスト勉強をするため
残っていたあたし.

その時に
初めてしょーちゃんと話した.

第一印象?

...

「無愛想なミルクティー野郎」

きっと
この人は
「榎木くんと違って冷たいんだ」
と思ってた.


しょーちゃんは
数学が得意だけど
祐輔には勝てない.


性格×
頭△

運動神経はともかく
印象は全くよくなかった.

イケメンって
わけでもない.

「しょーちゃん、
ここわかんなーい」

「自分で考えよーねー☆」

「....いや
無理だから聞いているんですが」

「しょうがねぇなぁ...
どこだよ!」

最初は
突き放しても
必ず教えてくれた.

それが
しょーちゃんだった.


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