ミルクティーの涙空


一週間ほどかけて
あたしは全ての荷物を
持ち帰ることに成功した.


一週間、
ぜぇはぁぜぇはぁ
息を切らして

やっと
持ち帰ることが出来た.


最近バスケをしてないから

体力が衰えてると
なんだか老いた気がする...


そして

証明写真をとって
パスポート申請をして

一週間と三日が経っていた.


「亜夢!!」

あたしがご飯を食べてると
同じクラスの美月が
話しかけてきた.


「留学行くって本当!?」

美月は
普通の人の倍の声で
あたしにこう言ってきた.

「誰にも言ってなかったんだけど
本当だよ」


ちょっと困り顔で
そう答えた.


「いいなぁぁぁぁぁあ
あたしさ
外人んとこ嫁ぎたいから
いい人探して紹介して」


「...美月、あんた、英語出来ないでしょ?」


「が、頑張るもん!!
だからよろしくねー☆」


美月の得意の冗談に
一回しか突っ込めない...


なぜなら...



_



< 20 / 31 >

この作品をシェア

pagetop