ミルクティーの涙空
プルルルル...
プルルルル...
電子音二回.
がちゃっと鳴った
その電話の先に
榎木くんが出た.
『あ、もしもし』
「え、な、榎木くん??」
『そうだけど、なに?』
「今、いいかな?」
『あー、いいよ.』
「あのね、あたし...
榎木くんが...」
『ねぇ、誰と電話してるの?』
「ぇ」
『あぁ、なんか意味わかんない奴.クラスで浮いてて、仕方ねぇから俺が一緒にいるだけ』
ぇ.....?
なに?
なんで?
「榎木くん?誰かといるの?」
『あ、俺の彼女☆
で、話って―――――』
ぷつッ
ツー....
ツー....
ツー....
電話を切るボタンを
押したのは
あたしだった
_