ミルクティーの涙空

周りには
グループが出来てきた.

出席の時も
段々ガヤガヤするようになった.


そんなある日だった.


この私立は
男女交際禁止.


手を繋ぐと停学.

キスは退学.


本当に馬鹿な学校.


だから
男と女で席が分かれる.

隣は男女じゃなくて
男と女の境目だけ.


そして私は
境目の真ん中だった.


そこから
空を見てたら

同じように
空を見てる男がいた.


「榎木、窓の外になんかあんのか?」

担任の
しゃがれた声.


「なんでもなぃっす。」

はにかむ君.

前に向き直った.


-ドキッとした.

一瞬
目が合いそうだったから.

急いで
視線を戻した.



....


きっと 一目惚れ.


_


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