ミルクティーの涙空
その日は
短縮授業だった.
経緯は忘れたけど
あたしと祐輔と
友達3人で
図書室で勉強することになった.
元々
17時までやる約束.
昨日
祐輔に時間を提示したら
okをくれた.
あたしの隣に
榎木くんがいる.
それだけで充分だったし
彼の手
彼の声
全部心地良かった
16時くらいになった時
突然
友達3人共
用があるといった.
「ごめん!用があるから先帰るね☆」
と
笑って
帰ってしまった.
「...うちらも帰ろっか?
2人だとまずいでしょ?」
その時の祐輔の言葉は
きっと一生忘れない
「...約束したじゃん。17時までだって☆」
そう言って
はにかみながら
視線を問題集に戻した.
きゅんってなった.
漫画みたいだった.
でも 現実.
びっくりした.
そっから
確信したんだ.
"あたしは
祐輔が好きだ"
って.
_