ミルクティーの涙空

"きゅんってなったら
好き"

漫画みたいで

なんだか
恥ずかしかった.


それで
結局19時まで一緒にやって
途中まで二人で帰った.

「寒いねー...」

「ねー」


「あのさぁ数学って
どーやったら楽しくなるの?」

「ぇ、毎日解く☆」

「...そっか笑」


こんなに近いのに

一定の距離は
越えらんない.

それが
すごくもどかしかった.


祐輔は
そんなに喋る人ではない.

話かけられたら
話す人だった.

だから
話がなかなか続かない...笑


そのあとも
特に大した話はしないで
あたしたちは
「また明日」って言って

その日は

分かれた.




家に帰って

あたしは一人
部屋に閉じこもっていた.

「数学」を解いてた.


わからないとこを
早く探したくて

わからないとこを
早く教えてもらいたくて


私は毎日

大っ嫌いな数学を

頑張って解いた.


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