僕等の軌跡

「…でも応援してるから。一緒に頑張ろうな。」
「うん!」

そういって2人顔を見合わせて笑った。

少し遅れて参加した卒業会。
沢山の旧3年生と先生。
京香に呼ばれて席につく。

「…どした?何か元気ないけど。」
「中川先生。そうですか?私全然元気ですよ!!」
「…。あ、これいる?笑」

自分が食べようとしてあけたオカキをすすめてくる先生。

「え…や、いいですよっ。」
「んーじゃあ…これとかは??」

そういって準備されたお菓子のほぼ前種類を、1つ1つかき集めて私の前においていく。

「せっ…先生…?」

「美佳ちゃーん!絢哉ー!3人で写真とろうよ。」

桃花だ。

「お、いいなぁ!」

と、先生も自分のカメラを手にとって…。

<ぱしゃっ>
「え、ちょっと先生!今勝手に撮りましたよね!?消してっ!消して下さいぃ。泣」

私は中川先生に1人で写真を撮られた。
今、先生と撮れるっていうのが嬉しくて、絶対変な顔してたのに…。
何が?なんて顔で笑ってごまかす中川先生。
結局消してもらえず3人で写真をとる。

「2人とも携帯貸して!絢哉はカメラか。美佳ちゃんもはい!横いって!撮るよっ。」

えっわ…2ショット!?
嬉しいけど…。けど!!
とても恥ずかしいよ…。

「なんか恥ずかしいなっ。」

え…?中川先生?

<ぱしゃっ>

< 21 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop