僕等の軌跡
「…でも応援してるから。一緒に頑張ろうな。」
「うん!」
そういって2人顔を見合わせて笑った。
少し遅れて参加した卒業会。
沢山の旧3年生と先生。
京香に呼ばれて席につく。
「…どした?何か元気ないけど。」
「中川先生。そうですか?私全然元気ですよ!!」
「…。あ、これいる?笑」
自分が食べようとしてあけたオカキをすすめてくる先生。
「え…や、いいですよっ。」
「んーじゃあ…これとかは??」
そういって準備されたお菓子のほぼ前種類を、1つ1つかき集めて私の前においていく。
「せっ…先生…?」
「美佳ちゃーん!絢哉ー!3人で写真とろうよ。」
桃花だ。
「お、いいなぁ!」
と、先生も自分のカメラを手にとって…。
<ぱしゃっ>
「え、ちょっと先生!今勝手に撮りましたよね!?消してっ!消して下さいぃ。泣」
私は中川先生に1人で写真を撮られた。
今、先生と撮れるっていうのが嬉しくて、絶対変な顔してたのに…。
何が?なんて顔で笑ってごまかす中川先生。
結局消してもらえず3人で写真をとる。
「2人とも携帯貸して!絢哉はカメラか。美佳ちゃんもはい!横いって!撮るよっ。」
えっわ…2ショット!?
嬉しいけど…。けど!!
とても恥ずかしいよ…。
「なんか恥ずかしいなっ。」
え…?中川先生?
<ぱしゃっ>