僕等の軌跡
あぁ…やっぱりおかしい事なのかな?
いけない事なのかな?
「でも…。3年したらいいと思う。3年して君らが自立すりゃ、さすがによくない?」
「えっ…?」
びっくりして中川先生を見つめた。
先生は星を見てた。
そんな私に気づいたのか、先生は私を見てこう言った。
「だからそういうのは3年後な!」
中川先生、今の話なんですか?
ねぇ…どうしてこんな話。
もしかして私の気持ちに気付いてるんですか?
今は迷惑だから、言うならせめて3年後にしてって事?
…分かんないよ。
それとも意味はないの?
「で…でも、3年後なんてもし先生が塾辞めてたら、私探せないですよ。」
すると中川先生は"何言ってるの"って自分の携帯を取り出した。
「今、俺らにはコレあるし。お互い番号も知ってる。変わってもまた教えるからさ…。」
だから3年って…?
本当に本当に3年たったら伝えてもいいの?
だって卒業しても、先生と生徒で個人的な関係もっちゃいけないって、言われてるんでしょ。
ねぇ…でも中川先生。
私、今伝えたいって思うんです。
確かに同じ伝えるでも、今じゃなく3年後にするべきなのかもしれない。
だけど"今"のありのままの思いを、ちゃんと伝えたいんです。
中川先生に…知ってほしいんです。
「先生…あの、28日あいてませんか?」
28日は私の誕生日。
ぱって思いついたのがその28日で…。
「へ…?あいてるけど。」
先生はきょとんとして答えた。
「じゃあ遊びましょう!!桃花も誘うので。」
「うーん、いいけどちょっと顔だすだけね。」
決めた。28日…私伝えるよ。
先生ごめんなさい。
私は中川先生に手紙を書いた。