流れ星
プロローグ
見た目は普通の女の子。
でも、体が時々上手く動かない時がある。
それはきっと、私が未熟児で生まれてきたから。
両親はいない。
理由もわからない。
今はおばあちゃんと2人暮らしだけど、いつからいないとか、何で亡くなってしまったかは教えてくれない。
きっと…病弱で、育てるのに疲れてしまったから、私のことおいて、先に……なんてね。
そんなこと、あるわけない。
学校を 休んでばかりだった私には友達なんていない。
こんなことを話せる人もいない。
ただ、その孤独な生活の毎日だった。
おばあちゃんがいなかったら、私……。
そんな私に、新しい季節がやってきた―――