チェックメイト
チャイムと同時に教室から静かに出る私に

「おーい名瀬ー!」

誰かが私を呼んだ。

「お前かわらねえな!」

風に揺れる茶色い髪の毛。

牙みたいな歯。

大きい目。

耳にピアス。しかも片耳に2個ずつ。

幼馴染の安田 陸だ。(ヤスダ リク)

「あんたも同じクラスだったの」

「名瀬ちゃーん、ひっどいなあー笑」

「てかどうでもいいよ、あんたの存在」

だって要らないし。

私には何も要らないし。

手に入れるもの全て傷つけて

受け止めてくれる人全ても奪われるのだから。

そう・・・・あいつに・・・・


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