純愛を愛する彼女を持つなら
「ちょっと、よしてよ。まだ思春期なんだよ」
ギターヴォーカルの女は煙草を吸いながら言う。
巨乳だが、顔がいまいち。
てか、もぅ思春期は終わりましたよ、たぶん。
「いやぁ、普通っすよ。普通」
さすがにセックス禁止令が出たなんて言えなかった。
男として。(池田に言ってしまったのは本当に失言。過ちは繰り返さない。)
「いいなぁ~。俺もバンバンやりてぇ。やりまくりてぇ。千恵美、やらせろぉ!」
「やだぁ。あんた絶対、包茎でしょ」
「なぬ!?なぜ分かった!!お前まさか…」
「キモチワルッ」
ベースとヴォーカルの会話にゲラゲラ笑っていたら、ドラムが俺のコップにビールを注ぎ始めた。