純愛を愛する彼女を持つなら

「いや、ヨウさん。俺、未成年なんで…。」

「何いい子ちゃんぶってんだよ。俺の酒が飲めないってのかぁ?」

あー、この人も酔っ払いになってしまったか。

こうなると止められない。

俺はコップに注がれたビールを一気に飲み干した。

「よっ!さすがヤリチ○!若いっていいねぇ~!」

「もぅ勘弁してくださいよぉ~」

そして、ベースとドラムが酒で潰れてから、いつの間にか俺はヴォーカルに愚痴っていた。

「もぅ純愛ってなんなんだよ!!一生ガマンしろって言うのかよ!!

あ~、セックスしてぇ。してぇよぉ~、セックスゥ~」

「ガマンするのはよくないよぉ」

ヴォーカルが俺の頭を優しく撫でるとなんだか切なくなって涙がこぼれた。

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