純愛を愛する彼女を持つなら
その夜、彼女と俺は久しぶりに一緒になった。
家から近い手ごろなラブホテルに行き、交互にシャワーを浴びた。
美咲がシャワーを浴び終わり、次に俺がシャワーを浴びに行った。
そっか、そういえば“セックス禁止”ではなく“セックスの回数を減らす”って言っていたもんな。
セックスをしないってわけじゃないんだ。
今まで悩んでいた俺はちょっと呆気にとられる。
シャワーを浴び終わり、ベッドに向かうと、ベッドの上はバラの花びらが散らばっていた。
その上に座るバスローブ姿の美咲が俺にニコッとほほ笑む。
本当のバラの香りに包まれて美咲の匂いが分からなくなった。
俺はそれを確かめるために―目の前に居るのが美咲だと確かめるためにゆっくりと美咲を抱きしめた。
そして、温かい温もりをまとったバスローブを脱がす。