悪魔と天使のバージンロード
第ニ章
後悔…
「とりあえず行くぞ。」
「うん」
シートベルトを締めたのを確認して車が動き出した。
何で今の時期に、思い出すんだろ…。
そうだ…。あん時寒かったしちょうど今の時期だ。
だからか…。
参っちまーな。
姉貴等に話したら、あの二人の事だから、間違いなく動くな…。
魅衣奈には、9つ上の姉と8つ上の兄がいるが、兄は昔に父と揉めてでていってしまった。
そして姉貴の彼氏は、姉貴とあたしと一緒で元ヤン。
姉貴と彼氏に何かあった時は必ず助けてもらっていた。
姉貴は、あたしをいじめた奴の家に電話して怒鳴っていた。
彼氏はボコボコにして
「二度とその面コイツと俺等の前に現れんな」
て言ってくれた。
万が一あたしの姉貴とダチ等に何かあった時は、絶対にあたしが助ける。
そう心の中で誓った。