悪魔と天使のバージンロード
「フー…」
ドッドドド♪
この音は…。
音のする方を見ると、そこには見た事がある車だった。
竜二…?
ガァーッと窓が開けられた。
「みぃ助手席乗れよ」
「うん」
竜二の彼女に悪いなと思い、車に乗り込んだ。
彼女さん…。
ゴメンなさい。
竜二の助手席あたし乗る資格ないのに…。
ゴメンなさい。
だけど、今日だけは
許して下さい。
「久しぶりだなぁみぃ。つかぉ前痩せたか?」
竜二が心配そうにあたしを見つめた。
「そんな事ない…」
フっと突如何かの痛みに襲われた。
「う…うう…」
「おいどうした?」
「ああああああああああああああああ…いやああああああ」
―数年前―
「みいちゃん★可愛いね★ねぇ彼氏居んの?」
チャラそうな男が声を掛けてきた。
「んーいないよ。まずいたらここにこねぇから笑」
「そだよねー笑 ねぇ連絡先交換しよ★」
彼が携帯を向けてきた。
「いいよ」
あたしも携帯を向けた。
「ありがとう俺圭一郎」
ニコッと八重歯を出して携帯を、ポケットの中にしまった。
「いいえ」
あたしもポケットの中に
携帯をしまった。
「さあて!みいちゃん俺と付き合おうか★」
笑いながら言ってきた。
「はあ?冗談よしてよ」
「本気だけど?」
圭一郎はあたしを抱き寄せた。
「ちょっと…」