悪魔と天使のバージンロード
「おいみい!」
ハッ
現実に引き戻されたあたしは、竜二によって落ち着いた。
「おい。お前昔の事思い出したんだろ。大丈夫かよ…そいつら今から…」
「もういい2~3年前の話だし…」
そう言って再びその場で泣き崩れた。
「泣きてえ時は泣け。お前よっぽど辛かったんだな。…どうすっかな…お前一人では居たくねえだろ。今から知り合いに連絡してやっから」
竜二は誰かに電話し始めた。
「あっもしもしカミ?今何してんだ?あのさ、俺の元カノがさ昔の事思い出しちまって泣き崩れてんだ、お前一晩泊まらせてやってくんねぇ?ぅん、今から行くぢゃあな」
「だれ?」
ガタガタと震えてるあたしに、ヒザカケをかけて抱きしめて何も言わなかった。