EGOISTE

「お知り合い?」


向かいの席の高田さんが小首を傾げてる。


「知り合いって言うか…」


「同じ学校の生徒です♪」


楠が素早く答えた。


言葉に裏を感じる。




悪魔二匹!



えらいもんに見つかってしまった。


「せんせ~、いいんですか?千夏さんという人がありながらこんな綺麗な人と一緒に食事なんて」


やっぱり…突っ込んできたか。


「し、食事ぐらいいいだろ?偶然一緒になったんだから」


目の前の高田さんが目をぱちぱちさせてる。


頼む!ここは話を合わせてくれっ。俺は心の中で拝んだ。


「そ、そうそう。偶然、ね」




「ふ~ん……ま、いいや。あたし今度水族館行きたいな~」


鬼頭は目を細めると、腕を組んで俺を見下ろした。


「行きたいな☆」


にやりと黒い笑顔を浮かべた楠が鬼頭に寄り添う。




こ、こいつら~!!!




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