Love Song~to The SKY~



 ・・・村井さん、なんだか嬉しそう。
 ちっとも嫌じゃないのかな?
 
 ・・・そりゃそうか。
 あたしのこと、なんとも思ってない証拠だよね・・・。


「立石さん?そろそろ時間・・・」

 あたしは少し遠慮がちに、みんなの質問ぜめになっている立石さんに言った。

「あぁ、ごめんごめん!じゃみんな行こうか!」


 そういって、あたしの手をもう一度しっかり握って、先頭を歩きだした。



「みんなあ!ボーリングでいいんだよな?」
「おう!いいよ!でもお2人さんはそれでいいの~?」

 みんなの冷やかしタイムが始まった。
 あたしは、恥ずかしくて、ボーリング会場に着くまで、ずっと下を向いていた。



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