Love Song~to The SKY~
「鈴、ちょっと来て!!」
ミカは、あきらかにちょっと怒った様子であたしの手をひっぱりあまり人のこない視聴覚室の裏に行った。
「ちょっと、どういうこと?
決心したじゃん・・・。
好きなうちは思い続けようって、かなわなくても、好きならしょうがないって・・・。
・・・嘘だったの?」
確かに、あたしは村井さんを好きなうちは、思い続けようって・・・。決心した。かなわなくても、辛くても・・・。
でも、でも・・・。
「ごめん、もう、村井さんを好きでいることに疲れちゃったんだ・・・。やきもちとか、村井さんに好きになってもらえない悔しさとか、話しかけられないもどかしさ、素直になれないやるせなさ・・・。
バイトがあるたびに、バイトで村井さんと一緒なたびに、胸がはりさける気持ちで・・・」
「そんなのあたしも一緒だよ!!
あたしだって、毎日毎日つらいよ?鈴と一緒!
でも、あたしはカイトが好き!
好きなのやめられないの・・・。
鈴も・・・そうじゃないの?
村井さんへの気持ち、止められなかったんじゃないの?」
「もういいの・・・。立石さんは、村井さんを想うあたしごと受け入れてくれたの・・・」
「そんな・・・」