Love Song~to The SKY~


 
 その名前を聞いた瞬間今日いちにち忘れていた感情が戻ってきて、気持ちがあふれそうになったのを、リョウを思い、一生懸命押さえた。


「え・・・」
「わかりやすいもん。鈴」

 
 そんなにわかりやすかったのかな・・・。

「そんなにわかりやすかった・・・?」


 思った通り聞いてみた。

「まあね。でも俺以外は気付いてないと思うけど。そういう話出ないし」
「よかった。知られてたら、どうしようかと思ってた」
「今でも、鈴は純のことが好きだよな・・・」

 少し焦る。

「え、いや・・・」
「いいんだよ。わかってるから。でも、今は、純のこと思いながらも、俺の女になってくれたんだよな?」
「・・・うん」


 少し道が混んできて、なかなか車は進まなくなった。


「鈴・・・」
「リョウ・・・」


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