Love Song~to The SKY~
「大丈夫かあ?鈴・・・」
キッチンから、リョウが少し顔を出す。
あたしと村井さんを見たリョウの顔は、少し歪んだように見えたけど、すぐにいつものリョウに戻ったから、あたしは気のせいかと思った。
「大丈夫です!」
「そっか。気をつけろよ?」
「はい!」
「じゃあ〜、和泉さん、休憩で!」
「はあい!休憩もらいま〜す」
あ〜あ、やっちゃったなあ・・・。
もう自分がいやで、あたしはテーブルに顔を伏せた。
―――コツン―――
頭を軽く小突かれて、上を見るとそこにリョウがいた。
リョウは優しく微笑んで、「何やってんだよ」とあきれた声で言った。
「やっちゃったあ〜!」
休憩室では、普通にため口で喋れる。
「手、大丈夫か?」