Love Song~to The SKY~



『よっ!
 今日楽しみだなっ

 今から迎えに行くよ。』

 
 リョウからメールが来て、返信した後、あたしはもう一度、服と髪型を確認した。


 ・・・・・・。


 最近は、少しでもぼーっとすると、村井さんのことを考えてしまう。

 あたしは、目の前をぼーっと見つめながらまた、村井さんのことを想っていた・・・。


―――ヴーーーッ、ヴーーーッ―――

 携帯の震える音にあたしはハッとして、ベッドの上に置いてある携帯に目をやった。
 もちろんそれはリョウからで、ただ、メールじゃなく電話だった。


 きっともう着いたんだ・・・。

―――ヴーーーッ、ヴーーーッ―――

 あたしは落ちた気持ちを、無理に忘れ、元気に電話にでた。


「はい!もしもしぃ?」
「おぉ、今着いたよ。出ておいで」
「はあい!」


 あがらないテンションをあげて、バッグを持つと、「じゃあいってくるね」と親に伝え、家を出た。



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