Love Song~to The SKY~



「鈴・・・俺はいつになったら、純を越えられるんだ・・・?」

 
 きゅう・・・。

 胸が苦しい・・・。
 もう無理。

 
 あたしは、ぽろぽろこぼれる涙を手でぬぐいながら、絞り出すような声で言った。

「ごめん・・・車、止めて」
「え?」
「止めて」

 
 うつむいているからわからないけど、その場の空気で伝わる。


 リョウは、たまらない悔しい気持ちでいるのがわかった。

 あたしが、村井さんに好きになってもらえなかった時に感じたあの悔しさ。


 リョウを同じ気持ちにさせてしまった。


 ごめん・・・。


「わかった・・・」




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