Love Song~to The SKY~
「ぐす・・・っごめんなさい・・・あの、荷物・・・」
村井さんに荷物を持たせっぱなしで家路を歩くけど、あたしは申し訳ないと思い、村井さんの左手に手を伸ばそうとした。
すると村井さんは前を向いたまま、口を開いた。
「ん〜?いいよ、ぜんぜん!家まで持っててあげるよ」
村井さんの方が辛いはずなのにそんなのを微塵も感じさせない明るいその言葉は、あたしの胸に優しく・・・優しく響いた。