Love Song~to The SKY~
そのメールの後、純から会えない?
と言われ、駅の喫茶店で待ち合わせをした。
重いスクールバッグを片手に、
小走りで向かう。
きっと、すごくにやにやしてたと思う。
『入口入ってちょっと奥行ったとこに座ってるから!』
そう純からメールがきたのは、
あたしが少し喫茶店から離れたところにいた時。
さらに足取りは早まり、純にはやく会いたい衝動にかられる。
―チリンチリーン――
喫茶店の来客を知らせる涼しげな音。
店に入り少し進むと、席に座り、本のきっと呼んでいただろうページを右手の親ゆびで開いたまんまの純があたしに気づき、大好きな笑顔で軽く左手を上にあげた。