Love Song~to The SKY~
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「そろそろ、行こうか!」
その後はあたしと純は普通に話して、気まずさもなくなっていた。
店を出る瞬間・・・あたしは見てしまったんだ。
純がかなしげな眼で、おそらくユカさんがいるであろう店内を見つめるのを・・・
切なくて、切なくて、あたしは目をそらした。
あたしが気づいたのはそれだけではない。
・・・きっと、ユカさんも、純にまだ未練がある。なんでだろう。きっとユカさんの左手の薬ゆびに光ってた指輪は、ペアリングなのに・・・。
ユカさんが純を見る目は、なんだか違った気がしたの。
あたしは、どうすればいいんだろう。
純とユカさんは、お互いキレイな顔つきをしていて、すっごくお似合い。
それに比べ、あたしは自分にとても自信をなくした。
ユカさんを忘れさせてあげる。
あたしを見て。
そう胸をはって言えるほどの自信なんてあるはずもなく。