Love Song~to The SKY~



「あ、もう行かなきゃ・・・」

 時計を見ると、いつのまにか針は、17時25分を示していた。
 バイトは18時からだけど、早めにいって、早く着替えちゃおうと思ってたので、30分過ぎにはバイト先に着いてるつもりだ。



「行ってきまあす・・・」
「行ってらっしゃい、頑張ってね!」
「ねぇちゃん頑張って~!」

 お母さんと3つ差の弟が見送ってくれた。

 弟は、中学二年にも関わらず、普通に家族と仲の良い、明るいいい子だ。
 その無邪気な笑顔に、何度救われたことだろう・・・。

 実際、この日も、あたしは弟の笑顔に勇気をもらい、背中を押された気がした。



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