Love Song~to The SKY~
立石さんにはあたしたちの関係を言えてなかったんだ。
立石さんと別れてから、なんだかあたしたちも気まずくなってしまった。
「鈴・・・、ケーキ、何食べる?」
いつもの優しい笑顔で、でも焦りを押えたようなひきつった笑顔をあたしに向け、優しい声で純は訪ねてきた。
あたしは、さっきからつないでいる手を、さらにぎゅっと、力を込め、純に笑顔を向ける。
「あたしねぇ!抹茶のやつ!」
純も手をつよう握り返してくれ、二人とも、さっきのことはなしにして、今は楽しもうと、努めて明るくする。
「おっけ!おれはチョコにしてみようかな~!」
「チョコもおいしそうだね~!」