Love Song~to The SKY~
「でもチーズケーキも捨てがたい!笑」
「こらこらあ!チーズケーキはやっぱお母さんのが一番でしょーがあ!笑」
「はははは!」
二人用の小さい席に腰かけ、二人でケーキをつつく。
意地悪な純は、フォークの先にケーキを一口分指し、あたしの口に差し出したかと思うと、あたしが口をあーんした瞬間フォークをすっと自分の口へと運ぶ。
あたしはほっぺをぷ~っとふくらませ、「もぉ~!」っと怒る。
「ははは!」と笑いながらふくらんだあたしのほっぺにフォークを持ってないほうの手を近づけつんつんした。
純のその悪戯が好きで、意地悪な、でも優しい笑顔が好きで、好きで、好きで・・・。
そんな小さなやりとりにあたしは幸せに浸っていた。