Love Song~to The SKY~
クリスマス
純とカレカノになって1ヶ月がたち、もうすぐクリスマス。
街はすっかりクリスマスカラーに染まり、暗くなった道路。その脇の木々がイルミネーションに飾られあたしたちの瞳を奪う。
今日はクリスマスイブ。
あたしと純はクリスマスに2人してバイトを休んでしまったため、イブは2人とも出勤。
その後に、ご飯でも食べいこうって最寄り駅を歩いていた。
「キレー…」
イルミネーションだとか、夜景だとかが大好きなあたしはずっと上を向いて歩いてるといっても過言ではないくらい、イルミネーションに心を奪われていた。
「ほら、上見ながら歩くならちゃんと俺にくっついてな」
そういって繋いでいた手を離す純。
なんで離すの?
と思いながら上を向いていた首をもとに戻し今度は純を見上げると、純は優しい表情で、ににか合図をするように自分の腕をぽんぽんとしてる。
手つなぐだけじゃ、つまずいたりしたときすぐに支えられない、腕にしがみつきな。
そういってるのかな?
半信半疑のあたしはおずおずと純の腕にしがみつく。
すると純は満足そうに微笑み、「正解」と前を向き直った。