Love Song~to The SKY~
「わ…高そうなお店」
「そこまででもないけどね。明日は鈴がご飯作ってくれるんだからね、今日は鈴の好きなもの」
「ありがとう!!純!」
つかんでいた腕をさらに強くつかみ、純にしがみつく。
中に入り、それぞれ食べたいものを注文する。
前菜で来たサラダを食べながら、他愛もない話。
「サラダを先に食べると太らないっていうよね!」
「え、そうなの?」
あたしが言った豆知識に純が食い尽く。
「そ!あたしもそんな覚えてないけど、なんか胃の中に野菜が溜まって満腹感が得られるとかなんとか…」
「どうせ覚えとくならもっとちゃんと覚えておけばいいのに」
口に手を当て「クックック」という感じで笑う純。
「まあ鈴はやせる必要ないと思うよ」
笑い終わった純が嬉しい言葉をくれる。
「それはどーも」
照れ隠しで可愛げのない返答をしてしまう…
あたしの悪い癖。