Love Song~to The SKY~



「わ…高そうなお店」

「そこまででもないけどね。明日は鈴がご飯作ってくれるんだからね、今日は鈴の好きなもの」

「ありがとう!!純!」

 つかんでいた腕をさらに強くつかみ、純にしがみつく。


 中に入り、それぞれ食べたいものを注文する。


 前菜で来たサラダを食べながら、他愛もない話。


「サラダを先に食べると太らないっていうよね!」

「え、そうなの?」

 あたしが言った豆知識に純が食い尽く。

「そ!あたしもそんな覚えてないけど、なんか胃の中に野菜が溜まって満腹感が得られるとかなんとか…」

「どうせ覚えとくならもっとちゃんと覚えておけばいいのに」


 口に手を当て「クックック」という感じで笑う純。


「まあ鈴はやせる必要ないと思うよ」

 笑い終わった純が嬉しい言葉をくれる。

「それはどーも」


 照れ隠しで可愛げのない返答をしてしまう…
あたしの悪い癖。


< 301 / 335 >

この作品をシェア

pagetop