Love Song~to The SKY~
「おまたせいたしましたー」
愛想のいい店員が2人で一緒に食べるピザとパスタを持ってきてくれた。
ほうれん草のホワイトクリームソーススパゲティとカニとエビのトマトクリームソースとマルゲリータ。
どれもすごく美味しそう。
「純ピザ切ってよ!」
笑顔でピザカッターを渡すあたし。
「え、なんでよ。鈴の方が普段ホールで働いてるんだし、慣れてるでしょ?」
そういってあたしのピザカッターを掴んだ手をゆっくり押し戻す純。
「見てみたいのー!お願い~!」
体を揺らしながらおねだり。
純は弱ったなって顔してしぶしぶピザカッターを受け取った。
純によってゆっくりとカットされてくピザ。
真剣な顔でピザと向かい合ってる純。
なんだかおかしくて、あたしは純にばれないように何度も笑っていた。
純の凛とした整った顔を見るのが好きで。
あたしは自然とこぼれる笑みをおさえることなく純の顔をみつめていた。
幸せだな…。