Love Song~to The SKY~


 
 唇が離れ、そっと抱きしめられる。
 
「好きだよ、鈴」

 
 また涙があふれた。
 彼カノにはなったけど、どこか今までの延長線上で・・・あたしの中にあったしこりをいとも簡単に純は消火してしまう。

 純・・・純。


「あたしも・・・純が好き、大好き!」


 もう一度あたしたちはキスをした。


 それはまるで吸い込まれるように・・・。
 今度は触れるだけの優しいキスでなく、次から次へとお互いを求め降り注ぐ甘い甘いキス。


 ちゅっ、ちゅって音が出ちゃってちょっと恥ずかしかった。

 でも、もっともっとほしくて、あたしもやめることなく純を求めつづけた。


 付き合って初めてのクリスマス、純はたくさんプレゼントをくれたね。


 指輪に、サプライズに、キス・・・。

 サプライズ、ほんとに気づかなかったし、驚いたし、うれしかったよ。
 純はいつもちっちゃくかっこつけたがったよね。
 そんなところも、たまらなくいとしかったよ。


 止まらずキスが続く。
 純の舌が入ってきて、あたしもそれにこたえるようにからめる。

「・・・んっ、・・・っ」

 あたしから、聞いたことのないような声が漏れてしまう。
 
 純、ずっとあたしを好きでいてね・・・。





< 315 / 335 >

この作品をシェア

pagetop