Love Song~to The SKY~



「どうぞ~」

「お邪魔しま~す」


 家にあがると、家からは人の気配がしなかった。


「あれ?今日お家の人は?」

「ん?多分福袋とか買い占めに行ってる(笑)あの人たちの趣味だから」

「はは、そうなんだ!」


 純の部屋に行き、借りてきたDVDを見る。


 恋愛ものを見ていたからキスシーンがあって、そんなもの見てたらお互いキスしたくなり、自然と顔が近づく。
 

 そっと触れる優しいキス。

 2、3回軽いキスをしたところで、純の舌が入ってきた。


 あたしも舌をからめ、純を求める。

 深い深いキスを何度も何度もくりかえす。


 だんだんと激しくなってきて、少し苦しくなり、あたしから声が漏れた。


「…ん…ふっ…」


 途端に恥ずかしくなり、あたしは純から離れようと、純の胸に両手をあて力をこめる。

 でも純ははなそうとせず、さらに激しく舌を絡ませてきた。


「んっ……ん…純…」

 あたしがかすれた声で純の名を呼ぶとやっと純は離してくれた。


 
「ごめん…」

 
 …なんで謝るの?

 純はあたしと目を合わせず、そっぽ向いてしまった。


 様子が変だ…。



 
 

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