Love Song~to The SKY~



「バイト先にね、村井さんていう人がいて、大学生なんだけど。すごい優しい人で、なんていうか・・・やわらかい性格の人なの。で、最初はそんなつもりなくて、ただ「かっこいいな」って思ってる程度だったんだ。それで、あたしはちゃんとカイトくんが好きなはずだったの・・・」


 ―――――――――――――


 全部を話終わって、あたしは目からあふれるしずくを静かにぬぐった。

「そうだったんだ・・・」
「でも、本当にカイトのほうはそれでいいの?」

 カイトくん・・・。

「うん・・・。告白された時、すぐに即答できなかった。「あたしも好きです」って・・・。村井さんの顔が頭から離れなくて。一緒にいたいと思うのは、好きでいたいと思うのは・・・カイトくんじゃなかったの」
「そっか・・・ま、鈴が決めたならそれでいいんじゃない?ね!チトセ!」
「うん、あたしもいいと思う!」
「ありがとう・・・!二人とも」

 あたしは二人に最高の笑顔を見せた。



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