Love Song~to The SKY~



「・・・うん」

「そんな保障どこにもないだろ?」

「・・・でも、今はそうとしか言えない」

「叶わないって、わかってても、想い続けるのか?」

「・・・うん、ごめんなさい」


 カイトくんは、上を見上げながら、もう一度口を開いた。


「俺も、無理そうだから」
「え?」
「俺も、あきらめるなんて無理そうだから。思い続けるから」
「えっと・・・」
「それぐらい、許してくれよ」


 すると、野球帽をかぶり、カイトくんは校庭へと走っていった。




< 88 / 335 >

この作品をシェア

pagetop