Love Song~to The SKY~
あたしは、カイトくんを振った。
あんなに想ってくれてたのに、あたしは村井さんじゃなきゃだめだからって、振ってしまった。
でも、本当に、カイトくんの気持ちは嬉しかったから。
カイトくんには、隠し事せずに、全部知っていてほしかったから。
「カイトくんには、全部話したかったから。あたしの好きな人のこと。その好きな人との間でのこと・・・」
「俺はそんな話聞いても面白くないけどね。まあ、お前のこと、あきらめる気もないけど・・・あきらめさせようと思ってるの?」
「そういうわけじゃない・・・。ただ、なんとなく、知っていてほしかった。これからも、メールとかで伝えると思う・・・」
「自分勝手だな」
カイトくんは、呆れたようにフッと笑った。
「・・・でしょ?笑」
「ああ」
「じゃ、それだけ」
「おお」
あたしは、振り返って、教室に向かって歩いた。