ありがとう…
私、要のこと少し気になってるのかもしれない…


でも要は困るよねこんな私…


「そりゃサボりたくもなるよなぁ、あいつら結構悪いやつらみたいだし」


「え?」


どうして要があいつらのこと知ってるの?


ウチの学校はクラス替え制じゃないから、3年間ずっと同じクラスだし、要があいつらのことを知ることができるはずがない。


しかもクラスとクラスの間が結構離れてるし…


もしかして…


「ねぇ、要」


「ん?」


「今日の朝、ウチのクラスの奴らと話してたよね?何話してたの?」


要は少し困ったように笑って


「あぁ、あれね、お前に何でこんな事するのか聞いてみたんだ」


やっぱり…


だから知ってたんだ…


「あいつらな、自分でも分かんないって言ってた。」


え?なにそれ…


「あいつらも何かあるんだよきっと…」


何かって何?


じゃぁどうして言われてる側の気持ち考えられないの?


私は要の言葉を正面から受け入れることができなかった。



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