ありがとう…
大きなる彼の存在
あの日から1ヶ月が過ぎた。


私たちは二年生になった


まだクラスの雰囲気は変わってない。


でも要のおかげでやっとクラスにいてもあんまり苦しくならなくなった


あれから私はよく要の家に行く。


でも何度行っても要の親はいない。


そのことについて要は何も言わないから


言いたくないんだ…。


だから私も何も聞かない。


ただ、要が話す気になったらしっかりと聞いてあげようと思う。


話してくれる日、いつか来るよね?


要が楽になる日、いつか来るよね?


その時まで私は要のそばにいたい。


だんだん大きくなる要の存在。


でも、近づきすぎちゃ駄目なんだ。


甘えすぎちゃ駄目なんだ


これ以上要に近づくと、要も巻き込むことになるかもしれない


あいつらなら、そんなことをしかねない


私は要を巻き込まないようにしなきゃいけないんだ


だって、


私は要が




好きだから







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