ありがとう…
ライバル

「要…」


蒔絵が要のこと好きなんて…


前々から、仲いいとは思ってたけど、好きだったなんて…


私は、小学生の後半くらいから、要のこと意識し始めてた。


高校になって、会わなくなってからは、要のこと、全然考えてなかった。


久しぶりに会ったとき、やっぱり、私は要が好きなんだって思った。


でも、蒔絵は、私が要のこと好きだってこと知らないし、


女子って、なぜか言ったもん勝ちみたいなとこあるから、


ずっと言わなかった私は思いっきり不利だ


まぁ、結局は本人によるけど


帰り道、私はやけに蒔絵のことを意識しちゃって、何も話せなかった


こうゆう時に限って、要は委員会とかなんだよなぁ


何話そうかな…


「あのさ、」


そう言ったのは蒔絵だった。


「な、何?」


うわ、


声上ずっちゃった


「ごめんね、要のこて、秘密にしてて」

蒔絵は少し俯いて、しょぼんとした顔になる


「ううん、あやまることじゃないよ」


蒔絵は上目使いで私を見て、


「応援、してくれる?」


そう言った


でたー、こうゆうの


女子でよくあるやつ!


「う、うん、いいよー」


あーーー


ぎこちなくなった!


私って、


嘘つくの下手だなー




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