ありがとう…
こはるちゃんの決心
あれから一週間が経った
蒔絵やこはるちゃん、佳燐ちゃんはあの時の涙を返せと、最初は言ってたけど、行かなくてよかったって言ってくれた
誉くんは、参考書をいっぱいプレゼントしてくれた
冠司くんは、自分が作ったラブソングを歌ってくれた
私は、結局、ここに残ることにした
お父さんとも暮らしたかったけど、やっぱり私はここで生きていきたいから
相変わらず要の家に住んでる
うちの家は売ったんだ
もう、誰も暮らすことがないからって
お母さんは、寂しくなったらいつでもおいでって言ってくれた
さらに、要の両親が青森の近くに住んでるかもしれないらしく、探してみると言ってた
お母さんは、すっかり元に戻った
お父さんの存在はそれほどまでに大きいんだということを改めて実感した
あれから要は、やっぱり帰りが遅い
米川由美とは別れられないらしい
私は最近、みんなが見方をしてくれるおかげで、村野や新橋に何かを言われることも少なくなってきた
でも、私が一人の時は、いろいろ言ってくる
あとは、こはるちゃんが私のほうについたことに結構イラついてた
なんだかんだあっても、私は幸せにやってるんだ