ありがとう…


こはるちゃんはしばらくすると村野たちのそばを離れて教室を出て行った


村野たちはこはるちゃんが出て行った扉をずっと睨んでた


すると新橋が机から降りて、


「そうかもしれない…」


そう呟いて、バックを持って教室を出て行った


「何なんだろうね」


佳燐ちゃんは不思議そうに首を傾げた


「きっと、いろいろあるんだよ」


京ちゃんはそう静かに言うと席についた


それを見たクラスのみんなが自分の席につき始めた


しばらくして、担任が教室に入ってきて、朝のHRが始まった


一時間目が始まって、こはるちゃんが教室に戻ってきた


もう村野と新橋の姿はなかった


きっと、帰ったのだろう


こはるちゃんは授業中、ずっと窓の外を見ていた




< 59 / 80 >

この作品をシェア

pagetop