先生が教えてくれた事



怖いよ~。


「センセー…。やっぱり怒ってるね…」


涙目で恐々そう言うと、ハッとした様に、先生は手を離した。


「ごめん、美月…」


ちょっと照れ臭そうに、視線をそらす。


「怒ったんじゃなくて、ただのヤキモチ…」


「ヤキモチ?」


先生が、私にヤキモチ…?


「先生~!」


それが嬉しくて、狭い車内で私は先生に抱き着いて、キスをした。


「嬉しい。ヤキモチ妬いてくれて」


そう言う私に、先生は優しく笑い、今度は先生からキスをしてくれた。


何度も、何度も…。


車の中で、私たちは唇を重ね合った。




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