先生が教えてくれた事



次の日、やっぱり健司には早く断ろうと決めた。

昨日、先生と一緒にいて、私の気持ちは絶対に変わらないと分かったから。


「健司…」


「あっ…。ごめん」


え?


話しかけた途端、健司は席を立ち、教室を出てしまった。


あれ?どうしたんだろう。


「ねえ、由里。健司、どうしちゃったの?様子が変だけど」


すると、由里も視線を合わさないように、席を立ち出て行った。




< 116 / 151 >

この作品をシェア

pagetop