恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
『言うなって言われたから言わないでおこうって思ってたけど……色々考えてたら結局朝まで眠れなかったし。つーかお前、昨日俺に散々言っておいて、自分の行動は何なんだよ!?』
えっ?
何?
『何が?全然意味わかんないんだけど。いきなり何?』
『は?何?じゃねーだろ。マナから昨日電話で聞いたんだよ』
『マナ?』
『いきなり電話してきたかと思ったら…ミチとケンカしたの?何があったか知らないけど、ミチ今、男の子達と一緒にいたよって』
『あっ、それは』
『それで早く仲直りしなよとか。怒らせたんなら謝りなよとか……あいつ、一方的に俺に言うだけ言って…バイト中だからまた電話するとかで電話切れて』
『だからそれはね』
『つーかお前さぁ、ケンカしてそのまま遊びに行ってたわけ?ってか何がしたいんだよ?俺への当てつけか?』
翔の口調が、なんだか珍しく荒々しくて。
これはきっと…
昨日のことを勘違いされて…
翔は今、かなり怒っているんだなってそう感じた。