恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
『まぁナオも女いなくなったわけだしさ。まだマナに気持ちが残ってんなら…今のうちにグイグイ押してみたら?』
『えっ?』
『いや、男は押しに弱いだろ?だから…』
『フフッ、はいはい。ってゆーか昔っからタクは…本当にいい奴だよね』
『バーカ、そんなの分かってるって』
ハハハッ―――って。
思わず笑い声がこぼれていく。
タクと話してると、なんか落ち着くってゆーか。
一番心を開ける男友達だなぁって…
なんか改めて、そう思った。
だからタクと電話を切った後は、気持ちも落ち着いてて。
開いてしまったミチとの距離も、そんなに気にしないでいようって…
そう思えるようになっていた。